太鼓台の歴史 発祥起源については、いろいろな言い伝えがありますが、平安時代または鎌倉時代の説が一番有力に伝
えられています。文献等を調べた結果では、江戸時代後期の文政年間(1818〜1830)の頃からの記述に、
太鼓台に関する内容が確認されています。その時代は現在の様な「太鼓台」という呼び方ではなく「神輿(みこし)
太鼓」と呼ばれていたようです。太鼓台の起源は京都祇園祭りの「かき山」にそのルーツがあるとも言
われていますが、時代の変遷と別子銅山の開坑などによります。地域経済・文化の発展に伴って派手で多彩な
変化を遂げてきたものと言えます。以前は、祭礼の時、みこしに供奉する山車の一種として信仰を対象にした
神輿渡御のとき、その列に参加して厳かに
供奉し、豊年の秋を感謝して氏神に奉納していたもので、太鼓台が現在のように巨大化し、祭リの主役に
なっていったのは明治時代の中期以降と言われています。
太鼓台はそれぞれの地区毎の道路事情や、宮参りのルートに対応した形状サイズが取られてきたため、
太鼓台として確定された規格はありません。
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